うつ病とは、一言で言うと「脳が疲労した状態」。意欲が低下し、抑えつけられているような重く沈んだ気分になるなどの精神症状が現れます。しかし、軽いうつ病の場合、精神症状よりも、体がだるい、頭が痛いなどの身体症状が目立つことが多く、ほかの病気と間違われることもあります。内科的な病気がないのに、これらの症状が続く場合は、早めに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。
◆うつ病の主な症状
精神症状: 意欲の低下、重く沈んだ気分、思考力・判断力の低下、睡眠障害。
身体症状: 体がだるい、胃のもたれ、食欲不振、便秘、頭痛、腰痛、動悸、息切れ。
こうした症状が朝方強く、夕方になると少し気分がよくなるのが特徴です。また、一時的なものであれば心配ありませんが、症状が2〜3週間以上続き、日常生活に支障を来すようであれば、うつ病を疑った方がよいでしょう。
◆環境の変化によるストレスがきっかけになる
就職、転職、離婚、引っ越し、配偶者の死など、環境の変化によるストレスがきっかけとなって起こることが多い病気です。しかし、同じ環境下でも、性格によってなる人とならない人がいます。
◆うつ病になりやすい性格
・几帳面で完璧主義
・責任感が強い
・気をつかい過ぎてはっきりノーと言えない
・自信がなくすぐに落ち込む
・1つのことにトコトンのめり込む
◆うつ病を予防するには
・疲れたなと思ったら早めに休息する
・生活を振り返り頑張りすぎない
・細かいことを気にしすぎない
・日頃から気分転換を心がける
・殻に閉じこもらず他人に相談や助力を求める
うつ病は治る病気です。1人で悩まずに、早めに精神科や心療内科の
医師に相談し、適切な治療を受けましょう。
Copyright(C) 2006 Osaka Medical Association. All rights reserved.